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「…覚えてる。あの時、大倉先輩は
剣道部の寮に行ったの?」
「ああ、来てたよ。って記憶ないのか。」
「先輩の部屋へ連れて行かれたことは
覚えてるけど、その後に気がついたら
朝だった。」
「ひとりで置いとくのは心配だけど、同じ
ベッドで寝る訳には行かないからって寮に
転がり込んで来た。」
「初耳。」
「おまえさ、ジョニーのこと警戒して
なかっただろ。」
「うん。考えたこともなかった。普段
稽古でボロクソに言われてたし。」
「色恋沙汰の対象じゃなかったか。」
理美は空いたグラスに再びスパークリング
ウォーターを注いだ。
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