サンクチュアリ

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「お互いにな。」 「同じことをしようと思った?」 「したらどうする?」 そう言いながらベッドに入った理美を引き 寄せる。バスローブの紐がほどけて彼女の 素肌が露わになった。 「わたしもきっとあの時と同じことを する。」 賢一は理美の身体をすっぽり包むように 背後から抱きしめた。彼女の温かさと 柔らかさに彼は更に欲情する。いつもとは 逆に理美の右の耳朶に唇を這わせて歯を 立てた。驚いた理美の口から声が漏れた。 もう誰にも遠慮する必要はない。賢一は 理美の身体をくるりと自分のほうに 向かせて唇を重ねた。
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