想いに気づいたその時に

episode 5

「 にっしーごめん 私 … 」

どうしようもないこの気持ちを彼から受け取ったこの気持ちを

私はどこにしまえばいいの ？

「 なんで … なんでそれでも秀太なの ？」

彼からの突然の投げかけにドキリとした 。

「 秀太 、千晃のことなんか見てないのに 」

聞きたくない

「 秀太のことでこんなに苦しんでるのに 」

聞きたくないのに

「 どうしてやめないの … 」

耳を塞げないでいる 。

分かってるよそんなこと 、その言葉は思うだけで言葉にはならない 。

「 俺も同じだけどね 」

彼も同じ気持ちなのにどうして２人はひとつになれないんだろう 。