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高嶋さんの舌が私の口内を支配する。
まだこういったキスにも慣れていない私は上手く息継ぎが出来なくて苦しくなる。
つい高嶋さんの腕をキュッと掴むと
「ほんと、無自覚ほど怖いものは無いね。」
ため息混じりに笑いながらそう言うと高嶋さんは私の首筋に顔を埋めた。
高嶋さんの唇がそのまま私の首筋から鎖骨へと這っていき、やがて胸の先端へと移動する。
くすぐったいような、モゾモゾとするような何とも言えない感覚に身を捩る。
「…っん、ぃやっ…」
高嶋さんの手と舌から与えられる刺激に思わず声が漏れる。
恥ずかしい……。
胸にあった高嶋さんの手がゆっくりと私の体をなぞり、ウエストあたりを滑っていく。
内太ももに手を添えられ思わずビクッとしたと同時にーーーー
グゥ………っと何とも情けない音が高嶋さんの部屋に響いた。
「ひゃっ、もぉ、やだっ。恥ずかしすぎる。」
高嶋さんからの視線を避けたくて顔を横に向ける。
「だよな、昨夜からずっと激しい運動してるもんな。よし、続きは朝飯の後だな。」
未だ顔を横に向けたままの私の頬に軽くキスをすると
「簡単なものだけど、何か作るよ。ミチルはまだ横になってて。無理させちゃったしね。」
そう言うと高嶋さんはベッドから出ていった。
て言うか…
「朝ご飯の後に続きがあるんだ…」
高嶋さんの言葉を辿りうわぁーっと叫び声を上げそうになり思わず両手で顔を塞いだ。
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