第19章 モ ズ(つづき)
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そして、ふと脳裏に浮かんできた鳥の姿。 モズ――。 それと同時に蘇る、あの時の言葉。 可愛く見えますが、肉食の、なかなか寧猛なところのある鳥なんですよ。 そんな姿と、並んで歩く彼女の姿が重なった。 「美佳さん」 そして僕は、自分の予感に従った。 「彼女に、何か言いました?」 しかし彼女は、「ええぇ?」と薄ら笑いを浮かべて
嘯
(
ウソブ
)
いた声を出す。
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