第19章  モ ズ(つづき)

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だが僕は、これで確信した。 「美佳さん。僕は、彼女を傷つけるものを許しませんから」 「なぁーに? 藪から棒に」 そして、ちょうど赤信号の横断歩道の手前で足が止まった時、 僕は、真っ直ぐに美佳さんに目を向けた。 「彼女は、必ず僕が守ります」 ふっ……。 美佳さんは、真っ赤な唇の端を上げて短く笑った。 そして、 「冠汰も、そんな顔するようになったんだ」 信号が変わると同時に、僕よりも少し前を歩きだした。
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