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~ *** ~
「ナッちゃんっ!」
社長へのお見舞いを買い、店から出た途端、すごく驚いた。
美佳さんが待っているとばかり思っていた所に姿が見えず、
探して動かした視線の先にいたのは、彼女とナッちゃん。
しかもナッちゃんの顔は、明らかに凍り付いていた。
そして、いきなり走り出した彼女を、僕は咄嗟に追おうとした。
しかし、
「冠汰っ」
美佳さんに、鋭く呼び止められた。
けれど、このままナッちゃんを行かすわけはいかない。
「すぐ戻ります」
それだけ言うと、そのまま彼女を追いかけた。
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