第19章  モ ズ(つづき)

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~ *** ~ 「ナッちゃんっ!」 社長へのお見舞いを買い、店から出た途端、すごく驚いた。 美佳さんが待っているとばかり思っていた所に姿が見えず、 探して動かした視線の先にいたのは、彼女とナッちゃん。 しかもナッちゃんの顔は、明らかに凍り付いていた。 そして、いきなり走り出した彼女を、僕は咄嗟に追おうとした。 しかし、 「冠汰っ」 美佳さんに、鋭く呼び止められた。 けれど、このままナッちゃんを行かすわけはいかない。 「すぐ戻ります」 それだけ言うと、そのまま彼女を追いかけた。
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