第24章  扉の向こう

3/6
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「では、明日の午前中までにご用意致しましょう。 それで、受け取りはどうしましょうか?」 そう尋ねられ、ほんの一瞬、僕がうろたえた。 しかし気を取り直し、現金で欲しいと伝えると 翌日の昼に秘書に持たせると言われる。 そして、 「ただ私からも一つ、お願いがあります」 その言葉に、やっぱり、と僕は思わず身構えた。 しかし、 「あなたを、私の息子として認知させて戴きたいのです」 彼は、それを今回の借金の条件とするという。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!