嘘つきは眼鏡の始まり

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「あー、俺、欲しいゲームあるんだよねー」 「ゲームでいいんだ!?」 いつものように星名さんはみんなに囲まれ、キラキラ星を振りまいてる。 「どっか予約してバースディパーティしようか」 「えっ、マジでいいの!?」 「聖夜のためだったら!」 ケラケラと明るい笑い声にお弁当のふたを閉じる。 なんか食欲無くなった。 「ねえ、花崎さんも俺のバースディ……」 「行かない」 星名さんの顔が淋しそうになった。 「あ……」 「あんな根暗、放っとこう」 女子社員に腕をとられ、私から視線を逸らした星名さんはいつも通り、キラキラしてた。
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