嘘つきは眼鏡の始まり

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いつものように本の話なんかして、あっという間に時間は過ぎていく。 柊人さんといるのは楽しい。 身体に無駄な力が入らない。 「次、お会いできるのはクリスマスになるかと思います。 TLも留守にしがちかと。 仕事が忙しい時期に入りますので」 「そう、ですね。 年末ですもんね」 「その代わり、クリスマス絶対、ミサさんのために空けますので。 ……そんな顔、しないでください」 困ったように笑われて、初めて自分が淋しいなんて思ってることに気がついた。 ……そっか。 私は柊人さんに会えないのが淋しいんだ。   TLに柊人さんがあまり現れなくなって、淋しい日々を過ごした。 話をしたくても、忙しい柊人さんに話しかけるのは悪い気がして。
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