嘘つきは眼鏡の始まり

3/32
前へ
/32ページ
次へ
再び鳴った通知音に画面を見ると、通知ではなくてメッセージにマークが付いてる。 開けてみると柊さんから。 “今度会ったとき、その辺のお話もできるのを楽しみにしています”   あ、完全に個人的なお話だからDMにしてくれたんだ。 そういう気遣いがまた、嬉しかったりする。 “はい、私も楽しみにしています”   先日、近くに住んでいることは呟きの内容からわかったので、思い切って近々開催される文フリに数日前誘ってみた。 私にしてはずいぶん大胆な行動だ。 それくらい、柊さんのことが気になって仕方なくて。 そして返事は。 “誘ってくださって嬉しいです。 是非、ご一緒させてください”   ……携帯を握りしめて踊り出さんばかりに喜んだのは、云うまでもない。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

165人が本棚に入れています
本棚に追加