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「人気はありますけど、私は苦手……っていうか」
「すみません、聖夜が迷惑をかけて」
「あ、いえ!
柊さんにあやまってもらうことじゃないので!」
心底すまなそうな柊さんに慌てて否定する。
だって、柊さんが迷惑かけてる訳じゃないし。
「木の花さんのような人が周囲にいて、聖夜は幸せ者ですね」
「そう、ですか?」
私としては柊さんのようなお兄さんがいてあの性格なのが信じられません。
「ええ。
木の花さんが想像したとおり……いや、それ以上の方でよかった。
また、会ってくれますか?」
レンズの奥の瞳がにっこりと笑って、どくんと心臓が高鳴った。
「私の方こそ、また、会ってください」
「はい」
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