45人が本棚に入れています
本棚に追加
僕はしばらく沈黙を守ることにした。
どうせ、心の中は読まれてしまう。
別にわざわざ喋らなくてもいいのだ。
僕は貝になった。
「おじいちゃん、お小遣いおくれよ。僕、エレキギター欲しい」
息子デビルは院長に言った。
「小遣いなんかやらなくても、自分の念力で出せるだろ?」
「そうだけど、孫なんだから、玩具とか、色々買ってくれてもいいじゃないか。悪どいまやかしクリニックで儲けてるんだろ?」
「何だ、その口の聞き方は。可愛くないな。お前らは、どういう躾をしてるんだ?」
最初のコメントを投稿しよう!