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洸一は両手を組んで枕にし、見るでもなく
天井を見上げていた。遠い視線が彼の
迷いを物語っていた。
「ね、こーちゃんの職業は?」
「急に何?」
「こーちゃんは自分を何屋だと
思ってるの?」
「日本風に言えば会社員。」
「そうよね。実情は仕事しないで
トレーニングしていても、会社員だよね。」
「うん。」
「ステートアマの企業版。一年契約制に
なったら、ランナーして会社と契約するっ
てことだから、プロに近くなるのかな。」
「うーん…、何とも言えないなぁ。」
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