20人が本棚に入れています
本棚に追加
「強気ね。」
「自分のコンディションの整え方は自分が
一番よく知っている。この歳とキャリア
なら、当然。」
「次のレースに勝てなかったら叩かれる
わよ。」
「家族としての責任を果たしてるだけだ、
いくら叩かれたって平気です。それじゃ
もう一本走りますから。」
洸一は不敵に微笑み、グラウンドから走り
去った。
京は短く溜め息をついた。妻を大切にする
洸一の姿が眩しかった。彼はごく自然に
自分が当たり前だと思うことをやって
のける。
最初のコメントを投稿しよう!