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ブス、デブ、ガリ、臭いキモイ
もう正確な容姿の説明もなにもない悪口ならなんでも良かったみたいでデブでもガリでも何でもないのに。
平凡それが一番似合うきがするのに。
批判、容姿の侮辱、そんな言葉は全部聞いた。
もう聞き飽きた、何も感じない。
それでも孤独感は拭えない。
もう、智彦って名前は学校では呼んでくれる人がいなくなって、
居場所が学校にはなくなって
先生に救いを求めた。
「先生相談があるんですけど、いま空いてますか?」
朝早く、学校に誰もいない時間
先生ならどうにかしてくれる
そんな希望が少し残されていた。
いじめが始まって、すぐに相談すべきと思ったけどすぐみんなの興味もなくなると思い熱が冷めるのを待っていた。
でも次第にエスカレートしていくいじめ
言葉から、手が出るようになり
足が出るようになる
物を投げられるようになり
それら軽いノート類からシャーペン
筆箱と段々重いものに変化していった。
この問題を話そうと、先生の机の前にいく。
顔を見てすぐに思った。
あぁ、この人に頼るのはダメだったと
新米教師にはこの問題は重すぎて、面倒臭くて、話を聞くまでもなく知っていたことなのだろう。
「ごめんな、時間がないんだ。あだ名つけてくれる友達いるだろ?友達に相談はしたほうがいいと思うぞ」
友達なんて絶対に思ってないくせに、優しそうな顔でそう吐き出すこいつも敵かと悟った。
【ダスト】
これが俺の名前。
「こいつの名前今日からダストにしようぜ!かっこよくねーか?」
かっこいいだろってクラスのみんなに聞こえる声で宣言して、クスクス笑いながらネームペンで俺の名前が書いてあるあっちこっちの物に書いていく人たち。
あだ名を知っている…
この先生も見てたんだ。
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