6.

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それから一時間後、戒斗の乗った飛行機は地を離れた。 「泣くのって、我慢しなくていいのよ」 デッキで隣に並んでいた詩乃が声をかけた。 ふたりの後ろに隼斗が控えている。 「さっき、泣いてきたから大丈夫です」 「そう?」 「はい。それに、戒斗には未練たらたらで行ってもらいましたから!」 詩乃はくすくすと笑いだした。 ありがとう、は、さよなら、じゃない。 地獄の底だろうが、夢の中だろうが――地獄の底からだって。 迎えにいってやる。 その言葉があれば、あたしもがんばれるよ。 戒斗、いってらっしゃい。 -Will be continued in the Episode 13.-
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