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「はっ。二十才っていってもまだお子様みてぇだし、未成年者飲酒強要で誤認逮捕も覚悟しとかねぇとな」 則友の感慨をへんに捻じ曲げて、永が侮辱を吐く。 それに憤慨するのはさておき。 「あたし、お酒はちょっと」 「ちょっとってなんだ? ライヴんときは酎ハイ、美味しそうに飲んでたよな」 叶多が言葉を濁して断ると、陽が口を挟んだ。 「や、そうなんだけど……」 お酒は美味しい。確かに。 酎ハイもワインもいけた。 が、それがすぎて誕生日の日はたいへんなことになったのだ。 戒斗のあれを……あんなこと……。やっ、想像だめっ。 叶多は慌てて記憶を振り払った。
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