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第28章 新しい年(つづき)
~ *** ~
元々、僕は、社交的という性格ではない。
中でも初対面の場は、すごく苦手だ。
ましてやそれがナッちゃんの家族で、結婚の承諾をもらいにいくとなれば
本当は、すぐにも逃げ出したい。
しかしこれは、ナッちゃんと結婚するためには、絶対に超えなくては
ならない現実。
しかも、僕が乗り越えなくてはならない壁だ。
それでも正直、ちょっと怖くなるくらい高い壁。
だから必然、彼女と一緒の道中、僕の口数は少なくなった。
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