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新幹線を降りた僕たちは、在来線に乗り換える。
そして最寄りの駅に到着すると、
そこで、髪の短い優しそうな女性に迎えられた。
「夏海ちゃん」
声を掛けてきた彼女に、僕の隣でナッちゃんが大きく笑顔になって手を振る。
「お義姉さんが、来てくれたの?」
「うん。道彦さんがね、自分が行くよりも同じ立場の私の方が
気が楽だろうって」
「へぇ。お兄ちゃんが、そんな事言ったの?」
「結菜が生まれてからね、
なんかそいう所、ちょっと細やかになったみたい」
それに、彼女たち二人が「ふふっ」と声を揃えて細く笑う。
そして彼女の笑顔が、隣の僕に戻ってきた。
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