33人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
第30章 ハネムーン(つづき)
「とんでもない。私たちも、とても楽しみにしてましたから。
それと、チケット、本当にありがとうございました。
ファーストクラスなんて初めて乗ったので、なんだかドキドキしましたけど、
すごく楽しかったです」
快活に言ってくれる彼女に、僕は、胸のどこかでホッとする。
それに父は、更に笑顔を広げた。
「それは、良かった」
そして、父が運転する大きな車で案内されたのは、
少し高台にある見渡す限りの高級住宅街。
もちろん彼の家も、ものすごく大きなお屋敷みたいなもの。
それから、機内でたっぷり食事をしてきたため食事は辞退して、
僕たちは、軽くお酒を交わして、早々に案内された客室へ引き上げた。
最初のコメントを投稿しよう!