第30章  ハネムーン(つづき)

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第30章  ハネムーン(つづき)

「とんでもない。私たちも、とても楽しみにしてましたから。 それと、チケット、本当にありがとうございました。 ファーストクラスなんて初めて乗ったので、なんだかドキドキしましたけど、 すごく楽しかったです」 快活に言ってくれる彼女に、僕は、胸のどこかでホッとする。 それに父は、更に笑顔を広げた。 「それは、良かった」 そして、父が運転する大きな車で案内されたのは、 少し高台にある見渡す限りの高級住宅街。 もちろん彼の家も、ものすごく大きなお屋敷みたいなもの。 それから、機内でたっぷり食事をしてきたため食事は辞退して、 僕たちは、軽くお酒を交わして、早々に案内された客室へ引き上げた。
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