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1人にしておくのは心配だし、
寂しい思いもさせたくないんでしょ?
ちぇ。
愛されちゃってるな、華子ちゃん。
私はさあ、
なんだか分からなくなってきたの
…昂さんの本心が。
結婚しようと言ってたクセに、
その返事の催促は全然してこないし。
いつまで経っても他人行儀なままで、
打ち解けないというか…。
普段、あんなに軽くて明るいのに、
たまにものすごく暗い表情をする。
もしかして私、思ったのと違ってた?
それとも、もう飽きちゃった?
西村さんというライバルがいたときは、
私を奪われないよう頑張ったけど、
その西村さんが、
実は華子ちゃんを好きだと分かったから、
もう私には興味無いとか。
…結婚式を明日に迎え、
その叔母さんと最後の夜を
一緒に過ごすと言い出し、
昂さんは自宅に戻って行った。
まったく意味が分からない。
二世帯住宅建設中なんだよね?
自宅に叔母さんも住んでるの?
『最後の夜を一緒に過ごす』って、
普通、叔母さんにそこまでする??
悶々としていると、
突然、昂さんが戻ってきて、
私の腕を掴みこう言うのだ。
「芹香ちゃん、一緒に来てよ」と。
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