最後のプロポーズ

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僕は、玲奈が夜バイトしているスナックにも行ってみた。 スナックは、少し照明を暗くしてあり、こじんまりとした感じでカウンターとテーブルがあり、落ち着いたオシャレな雰囲気だった。 お店に入ると玲奈がいて、僕をボックス席に案内してくれた。 お店での玲奈は、メイクをしてスーツ姿だったため、大人びた大人の女性といった感じだった。 開店したばかりの20時過ぎにお店に入ると、まだ客は僕だけだったため、ママさんも席について一緒に話しをしてくれた。 僕は、このお店に通うことになるだろうと思って、焼酎のボトルを入れることにした。 席についてくれたママさんと玲奈にも、 「何か飲んでください!」 と伝えて、一緒に席で飲んでもらった。 お店はアットホームな雰囲気で、ママさんも気立てが良くて話しやすく、居心地の良いお店といった感じがした。 ママさんが、 「貴方たちはお付き合いしているの?」 と質問してくると玲奈が、 「子供の頃からの幼なじみなんですよ!」 と答えたので僕は、 「僕は小さな頃から片思いで、玲奈には振られてばかりなんですよ!」 とママさんに向かって答えた。 すると玲奈が、 「また冗談を…  ひろは、私なんかに興味ないでしょ!」 と言ったので僕が、 「本当だよ!」 とだけ答えた。 この時、今の僕は、玲奈に正直に自分の気持ちを伝えることができそうだと感じた。 この日の僕は、このお店で楽しい時間を過ごすことができて、終電が近くなるとママさんと玲奈に、 「また来ます!」 と言って帰宅した。
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