最後のプロポーズ

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4月になって高校3年生に進級した僕は、そろそろ進路を考えなければならないけれど、部活に青春を捧げていた僕は、まだ何も将来のことを考えていなかった。 僕には、幼なじみの「玲奈」という女子がいて、クラスは違うけれど同じ吹奏楽部に所属しているから毎日顔を合わせている。 玲奈とは家も近いため、部活が終わると一緒に帰ったりする仲だ。 お互いに小さな頃から知っている仲だから、恋愛感情はないと言いたいところだけれど、実は僕は小さな頃から玲奈のことが好きだった。 玲奈は、さばさばとした男勝りの性格で、はっきりとものを言うタイプだけれど、人にはよく気を使う優しいところがある女子だ。 でも、玲奈はきっと僕のことを好きだなどという感情は持っていないと思う。 このことは、あることがきっかけで、僕は玲奈の気持ちを知ることになった。
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