最後のプロポーズ

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その翌日、玲奈が僕に手紙を渡してきた。 「これを黒崎君に渡してほしいの…」 僕は、乗りかかった船だし、ここで断ったら大人げないと思って、 「いいよ!」 といって預かった。 その後、こんな僕を仲介して玲奈と黒崎君の手紙のやり取りが続くことになった。 僕は、玲奈と黒崎君の関係はどうなっているのだろうかと手紙の内容が気になったが、決して手紙を盗み見するような行為はしなかった。 手紙を見てしまうと、もっと悲しい気持ちになるような気がしたからだ。 しかし僕は、手紙を預かるたびに、心が深く沈んでいくのがわかった。 そんな僕の気持ちを知らずに、玲奈は黒崎君からの手紙を受け取るたびに、満面の笑顔になっていた。 楽しそうな玲奈の顔を見るたびに、僕は悲しくてせつなかった。
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