最後のプロポーズ

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ある日、僕は玲奈から相談を受けた。 「黒崎くんと会って話しがしたいんだけど、ひろ紹介してくれない?」 玲奈と黒崎君は、お互いに恥ずかしいようで、まだ直接会って話をしたことがないようだった。 僕は、正直断りたかったけれど、ここで断ると玲奈から何故断るのかと問いただされそうだったので、引き受けることにした。 「いいよ、黒崎君に話しておくよ!」 こう答えると、玲奈は嬉しそうな表情になっていた。 僕は、玲奈の笑顔を見るたびに心の中で、 (何でこんなことしなければならないんだろう!) と思っていた。 しかし、今となっては、僕の好きな玲奈の悲しい顔を見たくないし、ここは玲奈のために一肌脱ごうと、心の中で自分自身に言い聞かせていた。 僕は黒崎君に話しをして、部活が終わった後に待ち合わせをして、玲奈と黒崎君を引き合わせることにした。
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