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部活が終わった後、僕は玲奈を連れて、黒崎君との待ち合わせ場所に行った。
待ち合わせ場所には、すでに黒崎君が待っていて、僕は玲奈と黒崎君をお互いに紹介した。
僕は、この場に居にくくて、
「僕は先に帰るよ!」
と言うと玲奈が、
「ひろも一緒に帰ろうよ!」
と声をかけてくれた。
きっと玲奈は、黒崎君と2人だけになるのが恥ずかしかったのだろうと感じた。
でもこの日の僕は、どうしても断りたかった。
「ごめん、今日は家で用事があって、急いで帰らなきゃならないんだ!」
すると玲奈が、
「そっか!
ひろ、ありがとね!」
と言ったので僕は、
「じゃあね!」
と言って、足早にその場を立ち去った。
僕は、2人が一緒にいる姿を見たくなくて、決して振り返らずに足早にその場を立ち去った。
家に着くと僕はすぐに自分の部屋に入って閉じこもった。
(疲れた…もうイヤだ…)
僕の目からは、涙が溢れて止まらなかった。
この日の僕は、悲しくてなかなか眠りにつくことができなかった。
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