最後のプロポーズ

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その後、玲奈と黒崎君は直接会って話をするようになったのか、僕を仲介して手紙をやり取りすることはなくなった。 僕は、玲奈への想いを断ち切ろうと心の中で葛藤していたように思う。 僕は、玲奈のことを忘れて、がむしゃらに勉強と部活に打ち込んでいた。 8月になって、吹奏楽コンクールと定期演奏会を終えて、吹奏楽部を引退した。 大学に行きたいと思っていた僕は、これからは受験勉強を頑張ろうと思っていた。 そんなある日、玲奈から一緒に帰ろうと誘われた。 僕が、 「黒崎君と一緒に帰らないの?」 と聞くと玲奈が、 「黒崎君のことはいいの…」 と言ったので、久しぶりに玲奈と一緒に帰ることにした。 僕は、玲奈と黒崎君の関係が気になっていて、自分から聞くのは変だと思っていると、玲奈が自分から話し始めた。 「実は、黒崎君とけんかしたの…」 話を聞くと、たわいもないことでけんかしていると思ったけれど、玲奈にとっては深刻なようだった。 僕は、 「仲直りできないの?」 と聞くと玲奈は、 「もう付き合うつもりはない!」 ときっぱりと言っていた。 この時の僕は、複雑な心境になっていた。
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