最後のプロポーズ

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少し沈黙があってから玲奈が、 「彼氏ほしいなぁ!」 と言い出した。 僕は何も考えずに思わず、 「僕じゃダメ!」 とぼそっと口に出してしまった。 (あれ、聞こえたかなぁ!) と思っていると玲奈が、 「また~冗談でしょ!」 と言って笑ったので、僕も、 「冗談、冗談!」 と思ってもいないことを口走ってしまった。 僕は心の中で自分自身に対し、 (意気地なし!) と嘆いていた。 その後の玲奈と僕は、高校卒業後の進路のことを話していて、玲奈は東京の音楽大学に進学したいと言っていた。 僕は、理工学部のある大学に行きたいと思っていることを伝えた。 その後の玲奈と僕は、お互いの進学に向けて忙しくなり、話す機会も少なくなっていった。
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