紙飛行機の夜明け
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紙飛行機は、飛ぶ。 どこへともなく、ただひたすらに、飛ぶ。 誰を想い、誰に向かい、 誰に作られ、飛ばされたのかも忘れ去り、 ただまっさらに空を飛ぶ。 夜明け間近の雲の上、 暁の星を見上げることもなく、 雲の下を案じることもせず、 ただまっすぐに、飛ぶ。 一面の星空がそこにあり、 どこからともなく漏れた光が 雲を薄く照らし、宇宙の欠片を、漂う。
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