第五章 動き出す心

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「・・・なつ!なーーーつ!!!もう降りる駅だよ!!!起きろぉ」 ハッと目覚めると、今日はそういえば学校で、電車に乗って朝家を出たんだった。 そこまでの記憶が曖昧で。ぼーっとしてる。 「何?どうしたの。昨日もずっとゲームしていたでしょ!?ダメとは言わないけれど、なんでも適度が一番だよ!ほんとに目の下クマできちゃってるじゃん!!」 「そうだね・・・。適度が一番・・・・」 人の気持ちも適度を保てたら、一番平穏なのかもね。こんな気持ち、知らずに済んだんだろうね。 「なに?またなにかあったんでしょ!!」 「ううん。なんでもない。」 せっかくかっちゃんを紹介してくれた手前、こんな気持ち言えない。 まだ、心の中にフラフラと行ったりきたりしている思いを。
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