第五章 動き出す心

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なっちゃん。元気?久しぶりにメールしてみたよ! あれからさ、仕事が忙しくなっちゃって、なかなか連絡返せなくてごめん。悠斗にも言われた。そんなんだから、女の子に愛想つかされるんだって。 ということで、今度の土曜日、もしよかったら俺とデートってどうでしょう? こんな気持ちの時にほかの男からのメール。 私も私。 ほら、そんな男に執着していないで、私のことを見てくれようとしている男性がいるじゃないってもうひとりの自分に言われたような気がした。ほんと、そうだよ。こんなほかの女の子ばっかり考えているような人、早く忘れなきゃいけない・・はずなのに。 どうして心がこんなにも言うこと聞いてくれないんだろう。 触れるなって言われれば言われるほど、頑固として触れようとする。それは人間の性? こんなことになるんだったら、最初からこんなタイプの男性なんて知るべきじゃなかったんだ。
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