第五章 動き出す心

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車で現地行くわって言われたけれど、そこからして大人だなと思ってしまった。 私が憧れていた恋愛が今まさに始まろうとしているのか!?と思うとドキドキする。 「あれ?なっちゃん?」 そこに現れたのは、聞いていたよりも若い雰囲気の男性だった。背は少し低めだけど、笑顔が似合う人だった。 「かっちゃんだ!!」 「どうも!!お腹すいてる??いいお店があるんだけど、ちょっと行ってみない?」 「いいお店?行ってみたい!!」 かっちゃんは見た目とは裏腹にスイーツ男子で、周りに女性の知り合いが多いのか、お洒落なカフェをよく知っているらしい。私より女子力が高くって困っちゃう。 ついて行った先にはいかにも雑誌で紹介されそうなカフェ。 所々に観葉植物がおいてあり、一つ一つが取り寄せられているんだろうこだわりの机や椅子があり、女の子達が楽しそうにケーキを食べて、話に夢中になっている。 「俺、場違いかな?」 笑いながら言っていたけど、全然そんな感じもしないお洒落な格好しているから、違和感ないよ。むしろ、私がもう少し女子力高くいなくちゃいけないのに!
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