第五章 動き出す心

7/22

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
席に座ると、早速かっちゃんが 「俺、印象どう?」と食い入るように聞いてくる。 「あは。いきなりその質問!?」 「いや、気になるやん!!!どうどう?」 「格好良いお兄さんっていう感じ!」 「格好良い?本間なんそれ!?」 ノリがよくって、ニコニコしていて、さっき会ったと思えない感じ。 人懐っこくって、気を使って話をふってくれて。学生の私に合わそうと、大学のこととか、悠斗くんのこととか思い出話をしてくれる。 「なっちゃんって、いま、彼氏おるの?」 「いないよ!いないから、ここにいるんでしょ!?」 「えー!絶対おりそうな感じやん?」 「それはかっちゃんもだよ!」 「俺は二年くらいいないなぁ。毎日仕事して、野球行っての繰り返し。女の お もないくらい色恋ないわ。」 「手料理を作ってくれるような彼女欲しいわ!」 そんなことをサラッと言って、私を見てくる。 「なにそれ?私に言ってるの?」 「そりゃーね!」
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加