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ここだ。私は彼の言葉を遮り、先程とは対照的に明るく言い放った。
「だから、今日は何を奢ってもらおうかな♪」
ちらりと上目遣いで彼の顔を見ると、ぽかーっとしていた。いやあ可愛いですなぁ……
作戦は功をなしたので、私は満足げに笑った。
「じゃ、行こっか。これは私とフォミットのデートなんだから」
「……そ、そうだな。じゃあ行こうか」
そうして私たちのデートはスタートした。
メガネについては、また今度聞けばいいだろう、そう小さく呟き歩く。
***
しかし“その選択”をしたことにアリアは後悔することになる。
あのときメガネについて詳しく聞いておけば、と。
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