ある日の思い出

3/3
前へ
/3ページ
次へ
ここだ。私は彼の言葉を遮り、先程とは対照的に明るく言い放った。 「だから、今日は何を奢ってもらおうかな♪」 ちらりと上目遣いで彼の顔を見ると、ぽかーっとしていた。いやあ可愛いですなぁ…… 作戦は功をなしたので、私は満足げに笑った。 「じゃ、行こっか。これは私とフォミットのデートなんだから」 「……そ、そうだな。じゃあ行こうか」 そうして私たちのデートはスタートした。 メガネについては、また今度聞けばいいだろう、そう小さく呟き歩く。 *** しかし“その選択”をしたことにアリアは後悔することになる。 あのときメガネについて詳しく聞いておけば、と。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加