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「ギャハハハ!マジかよ!」
「……………」
中庭の木陰、穏やかに流れる自分の時間を切り裂くような不快な笑い声。
その源は、私が雨の日に過ごす屋上から。
睨み見れば、芸能科の男子生徒数人がいた。
この高校で目立つ"芸能科"
既に芸能界やアスリート等で活躍する人たちは、普通の高校へ行くと当然出席日数が足りない。
この高校は、仕事や遠征などで出席できない日数を、夜間や休日を使って補習・特別授業で補えるのだ。
芸能界で働く両親がいる私が言うのもなんだが、この高校にいる芸能人は威張り腐っている気がしてならない。
すべてがそうだとは限らないが。
私は芸能人ではない。
親が芸能人というだけ。
だから、"芸能科"の人間とは関わりなど持っていないし、持つ気もない。
…ただ、
「…あ、峰麗香の娘だ。」
母の名前が大きすぎる自分も、この高校では有名人だ。
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