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なんとかあおちゃんから唇を守り抜いた僕。
あおちゃん、顔がいいからちょっと揺らいだけど禁欲した方が恋を頑張れそうな気がするんだ。
でもあんまりにもあおちゃん粘るから頬っぺたにチュウは許してあげた。
「そういえば、その王子様。名前はなんていうんだ?」
「へ‥?」
「名前。」
「なまえ?」
「あぁ。その様子じゃ名前知らねぇんだな。」
「うぅ‥」
バカにしたような言い方をするあおちゃんに僕は言い返せない。
「名前も知らねぇ。今日会ったばっかり。しかも起こしにきただけだろ?仕事で。」
そんなの‥
だって、だって‥
「ふ、グスッ‥」
「おまけにそいつノーマルな可能性大だろ?
そんな奴に憧取られたらこっちは堪ったもんじゃ‥‥って、お、おい憧‥?」
「うぇ、うぇーーーーーーん!なんであおちゃんひどい事ばっか言うの!
もう家に帰るーー!うぅーー!」
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