第1章

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「いじめ?僕、いじめられたのかな。」 「具体的にはなにを?」 なにを? うーん 「言葉、攻め?」 「暴言を吐かれたのですか‥。暴力などはないのですよね?」 「暴力?」 んー強いて言えば、 「首を掴まれたり、」 大志先輩に首捕まえられて「誰のものか分からせてやる」とか言われてキスされそうになった。 「あ、それから手首‥」 「坊っちゃま、痣が!」 そのあとキスを防ごうとした僕と揉み合って、大志先輩に手首を強く掴まれて痣になっちゃったんだよね。 でも僕も先輩の顔を引っ掻いちゃったからお互い様だよね。そのあと謝ってくれたし。 「お可哀想に‥今までこのことを誰かに相談されなかったのですか?」 大和、すごい心配した顔をしてくれてる。やっぱり優しいんだなぁ。 「相談って言ってもみんな僕を責めるから。なんであんな風になっちゃったのか分からないし‥」 大志先輩なんて、人格変わっちゃってたし。 「‥憧御坊ちゃま、私に、私におまかせ下さい。私が憧御坊ちゃまをお守りしてみせます!」 「へ‥?」 何かを決意したような大和。 「守って、くれるの?」 「はい。一生をかけて坊っちゃまをお守りする覚悟で私はここに来たのですから。」 ‥いやだ なんだかプロポーズの言葉みたい!
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