サンタと森

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タコの足に捕まってしまっているふたり、 湖で溺れかけているサタン このままタコの餌になるしかない そんな間が流れた時 サタンの心臓に痛みが走った 水中で目を見開き衝撃に苦しんでいるとき一本の矢が目に留まった タケルが捕まる前に放った矢 それは的を得ることがなく落ちていた サタンは矢を左手の親指にひっかけ湖を飛び出しタコの足を木の枝のように綱渡りをした 素早い動きにタコの眼球はついていくことに必死だったが 追いついたとき、サタンは上から舞い降りてその顔には不敵な笑みを浮かべていた 弓はタコの脳をえぐり、タコから大量の液体を噴出させた タケルが見たのは液体を大量にかぶり真っ黒になったサタン しかし、彼の知っているサタンとは風貌が異なっていた。 長きしっぽが生え、 耳は大きく変形していた。 それはまるで悪魔のようだったという。
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