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―――――――
衝撃に次ぐ衝撃に、精神的な疲労が襲ってくる中、工房から戻ってきた菅野さんに丁寧にお礼を述べ、僕と葵さんは菅野邸を後にした。
葵さんは未だに衝撃が抜けておらず、ぼんやりとしている。
こんなに濃密な時間を過ごすことは、もうないだろうな、と思いつつ、
(横浜…ちょっと苦手になりそうです)
そんな風に心の中で呟いた。
「葵さん。今夜はホテルを取りましょう。疲れたでしょう?」
そう声をかけると、
「は、い。ちょっと、いろいろありすぎて、なにがなんだか…」
と、分かっているのかいないのか、なんとも言えない返事が。
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