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翌日、仕事が早く終わった一樹と一緒に
香夜さんのところへ。
香夜さんは帝王切開だったので
この日から母子同室になったもよう。
香夜さんのベッドの横に、ベビーのベッド?カートの様なものが置かれた。
一樹も、産まれたばかりの赤ちゃん(新生児)は珍しいみたいでジィーっとみていた。
香夜さんは、産後で辛そうだったので
早めに退室した。
病院の同じフロアには、新生児室があり
ガラス越しに、赤ちゃんが何人かいて
つい足を止めた。
「赤ちゃん…かわいいね。」
つぶやいた私を一樹は
「ひなたも、赤ちゃん欲しくなった?」
優しい顔でのぞき込んできた。
「ううん、自信もないし…まだいいかな?」
「俺は、どっちでもいいけど
まだひなたを独り占めしたいな!」
ウインクしてきた。
ひとりじめって…
「ゆっくり、考えような!」
一樹は、私の手を握りその場を後にした。
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