1549人が本棚に入れています
本棚に追加
休み明け、楓に金森さんの事をどう思っているのかを聞いた。
「どうって、言われてもね。ただとっても気になるの。この間の雷の時、抱きしめてもらって今までにないぐらい気持ちが落ち着いたし、顔をみるとすごくドキドキはするんだけど安心するっていうか…何だろ、恋愛対象?は対象なんだけど…」
お客さまがいらして、話は途中になってしまった。
結構、楓も本気なのかな?
今までの楓の彼氏とはタイプも違うし…
本人も戸惑っているのかな?
やどり木は、今日も大盛況。
ランチタイムは、お待ちになる方もいた。
午後のお客さまが途切れた時間。
順番に、昼食をとり。
テーブルを拭いたり、掃除をする。
「楓、一樹さんに金森さんの事を少し聞いたんだけどね…」
36歳、彼女なし、バツイチ。
もめて離婚した事、モデル事務所の社長さんの息子…ひとまず伝えた。
「36か~。バツイチはいいんだけど、年が離れすぎだよね?私なんて相手にしてもらえないかな?」
いつになく弱気な発言。
「年もそうだけど、仕事もかなり忙しいみたいだしね…でも時々、仕事の合間にお茶しに来るからアピールは大事かも!」
「そうだね。先ずは、たくさん話す事だもんね!」
少し元気は出たみたい。
私に言えるのはこのくらいでした。
最初のコメントを投稿しよう!