20.楓

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休み明け、楓に金森さんの事をどう思っているのかを聞いた。 「どうって、言われてもね。ただとっても気になるの。この間の雷の時、抱きしめてもらって今までにないぐらい気持ちが落ち着いたし、顔をみるとすごくドキドキはするんだけど安心するっていうか…何だろ、恋愛対象?は対象なんだけど…」 お客さまがいらして、話は途中になってしまった。 結構、楓も本気なのかな? 今までの楓の彼氏とはタイプも違うし… 本人も戸惑っているのかな? やどり木は、今日も大盛況。 ランチタイムは、お待ちになる方もいた。 午後のお客さまが途切れた時間。 順番に、昼食をとり。 テーブルを拭いたり、掃除をする。 「楓、一樹さんに金森さんの事を少し聞いたんだけどね…」 36歳、彼女なし、バツイチ。 もめて離婚した事、モデル事務所の社長さんの息子…ひとまず伝えた。 「36か~。バツイチはいいんだけど、年が離れすぎだよね?私なんて相手にしてもらえないかな?」 いつになく弱気な発言。 「年もそうだけど、仕事もかなり忙しいみたいだしね…でも時々、仕事の合間にお茶しに来るからアピールは大事かも!」 「そうだね。先ずは、たくさん話す事だもんね!」 少し元気は出たみたい。 私に言えるのはこのくらいでした。
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