21.誕生

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バタバタしている間に、香夜さんの出産の日になった。 状況を考え、帝王切開になったみたい。 4月5日無事ベビーが生まれました。 かわいい女の子。 産まれたてのベビーに初めて会いましたがあまりに小さくて可愛かった。(3000グラムを超えているから決して小さいわけじゃないらしい) 一樹は、仕事で後日、香夜さんのところに行くみたい。 私は、楓と2人。病院帰りに食事をしながらたくさんおしゃべりをした。 「赤ちゃん可愛かったね~。あんなに小さいとは思わなかった。仁さんもとってもうれしそうで! 幸せを分けてもらった感じだね。」 「ひなたも、もうすぐ結婚するんだし 赤ちゃんだって、すぐできるんじゃない?」 「ウチは、まだまだ先だよ。 しばらくは2人でいようって言われてるし。」 「ウチ、だって。おのろけだね~。 いいなぁ、みんな幸せそうで…」 「そんなことないよ。楓の方はどうなの? 金森さん。」 「う~ん? 話もしてくれるんだけど、はっきり言って子ども扱いかな? 連絡先もまだ知らないし。ほんと、これからどうしようかな?って感じ。」 サラダをグサグサとフォークで刺し、 口へ運んでいる。 もぐもぐしながら、 「ひなたの結婚式には、金森さんも出席するんだよね?私も、お手伝いしてもいいかな?」 「もちろん、手伝いはたくさんいた方が…」 「じゃあ、香夜さんと一緒にお手伝いするね!」 いきなり元気になった。 何か考えがあるのかな?
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