23.結婚前夜

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結婚式を明日に控え、私は久しぶりに実家に帰った。 母に、料理を教わったり、買い物ついでに実家の周りを歩いたり。親子の時間を過ごした。 「もっと早くに、お母さんから色々料理とか家事のこと教わっておけば良かったって後悔してる。一樹さん一人暮らしが長いからなんでも出来るし…」 「そんなの大丈夫よ。お母さんも結婚した時、何にも出来なかったわ。少しづつ覚えていけばいいのよ。直ぐに慣れるから大丈夫、心配しなくても! 一樹さんは、ひなたといられればいいって言ってるんでしょ?いいのよ、甘えて。 でも、あのkazuki に甘えられるんだから。 いっぱい甘えちゃいなさい。」 なんて、言ってくる。 「甘えるって言ってもね。どう甘えていいのかわからないし…」 2人で何にもしないでゆっくり出来るだけで幸せだから。 「お父さんも私もまだ若いし、孫はいつでもいいから、先ずは2人の時間を楽しみなさい!」 私のわがままで、ひとりっ子の私が急に家を出てしまい。 親には、さみしい思いをさせてしまったと思う。 家を出てみて解る、親のありがたみ。 何不自由なく暮らせていたのも、親があっての事。 色々な思い出が…これがマリッジブルーなのかな?
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