第1章 アザラシ

2/4
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
高校を卒業し、神奈川県のとある大学に入学した。 入学した先は、鉛筆を転がして、マークシートを埋めていけば、誰でも入れる大学であった。 行きたい大学は他にあったが、学力の関係で無理だった。 その上、自宅から大学まで片道二時間を要し、 行く前から行きたくない思いは極限にまで来ていた。 僕は大学の入学式には行かなかった。 2ちゃんねるに「この大学は自由さが売りだから、入学式に行かなくても全然大丈夫」 と書かれた内容を鵜呑みにしての行動だった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!