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「セッテ。今、おまえが流しているその涙は偽物でもなければ、作り物でもない・・・紛れもないおまえ自身の感情が流させたものだ・・・」
「トーレ・・・」
「・・・もう私やドクター達のことは気にするな。おまえは自分の生きたいように生きろ・・・」
「・・・」
「セッテ。おまえはどうしたいんだ?」
「・・・私は・・・」
(「それでも・・・セッテはセッテだよ・・・」)
「!?」
この時、セッテは初めて会った日の夜、ベランダでのノゾミとの会話を思い起こす。
「・・・私は・・・ノゾミを助けに行きます!!ですから・・・ここでお別れです・・・トーレ・・・」
次の瞬間、セッテは涙を拭い、覚悟が決まった瞳でトーレを見ながらそう言った・・・
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