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初めてゾンビ化に気がついたのは、高校の入学式で道に迷った時だった。
ホームレスのじいさんから金をせびられた。
腕を掴まれ
「金持ってんだろ、だせよ」
と、言われた。
獣のような瞳に身体全体が震えた。
そこから、僕の意識はとんだ。
気づいたときには、肉の塊となったじいさんが、倒れてた。
俺は、その場を立ち去った。
その日から約3週間、布団の中からでることができなかった。
そして、徐々に冷静に判断ができるように、なっていた。
まずは、僕が警察に捕まっていないのはどうしてだ。
ホームレスと言えど人が死んでるんだ。
誰かが見つけて通報してもいいものだが、そこで思い出した。
意識が戻った時、僕の身体には一切血痕がついていなかったことだ。
服にはすごい返り血がついていたのに。
これは、仮定であるが人格だけでなく、身体も変わっている可能性が考えられた。
そして、発動条件があるはずだ。今までそんなこと起きたことなかった。
だから、きっかけがあるはず。
それから、外に出掛けるようにした。
発動条件を探すために。
できるだけ目立たない格好として黒い服装を心がけた。
僕は男の人を5人は殺した。
それもホームレスに絞った。
身元がすぐにばれないほうがいいだろう。
そして、発動条件は3つあった。
1つは僕が飲んでる薬の副作用の一種である。
僕は精神を安定させるためにかかさず薬を飲んでいた。
2つ目は、人間の欲が瞳に写った時だ。
ホームレスはみんな金に執着していた。
3つ目は、僕に掴んだことだ。
腕に掴んだりされると防衛反応が働くんだろう、と考えた。
その3つに気をつけ僕は生活をするように心がけ、学校生活に戻った。
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