春染

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『…笑っちゃうよね』 …――知らない"私"の声がする。 壊れそうな笑顔。 その瞳からは大粒の涙。 ぽろぽろ、と。 溢れ溢れで。 『私は、私』 そう呟いた、笑う"私"は、 左腕に赤い線を一本引いて また壊れた笑顔を浮かべた。
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